「食後に歯みがきする時間がない」「外出先でも手軽にお口のケアをしたい」——そんな方の間で人気なのが、デンタルガムやタブレットです。コンビニやドラッグストアにも数多くの商品が並んでいますが、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、デンタルガム・タブレットの選び方や成分の見方について、歯科医師の視点から整理してご紹介します。
デンタルガム・タブレットとは
デンタルガムやタブレットの多くは、甘味料として砂糖の代わりに「キシリトール」を配合しているのが特徴です。キシリトールは虫歯の原因菌が酸を作りにくいとされる甘味料で、日本歯科医師会をはじめ、多くの歯科医院でも間食用として紹介されることがあります。ただし、ガムやタブレットを噛んだり舐めたりするだけで虫歯が治ったり、歯みがきが不要になったりするわけではありません。あくまで毎日の歯みがきやフロスなどのセルフケアを補う位置づけとして取り入れるのがよいとされています。
選び方のポイント
デンタルガム・タブレットを選ぶ際は、次のような点をチェックすると自分の目的に合った商品を見つけやすくなります。
甘味料の種類
「キシリトール100%」と表示されている商品は、砂糖や他の甘味料が含まれていないため、間食として取り入れやすいとされています。パッケージ裏面の原材料表示で甘味料の種類を確認する習慣をつけるとよいでしょう。
歯科専用品か市販品か
ドラッグストアなどで手に入る市販品のほか、歯科医院や歯科用品の通販サイトで扱われる「歯科専用」「歯科専売品」の商品もあります。歯科専用品はキシリトール濃度が高めに設定されているものが多い傾向がありますが、価格はやや高めになる場合があります。ご自身の予算や続けやすさに合わせて選ぶとよいでしょう。
対象年齢・粒の大きさ
タブレットは小さなお子さまののどに詰まる可能性があるため、対象年齢の表示を必ず確認しましょう。小さなお子さまがいるご家庭では、誤飲・誤嚥のリスクにも注意が必要です。
特定保健用食品(トクホ)の表示
一部の商品は消費者庁の許可を受けた「特定保健用食品」として販売されています。トクホ表示のある商品は、歯を丈夫で健康な状態に保つのに役立つとされる成分(フクロノリ抽出物・リン酸一水素カルシウムなど)が配合されている場合があります。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ガムタイプ | 噛むことで唾液の分泌が促されるとされ、持ち運びしやすい個包装タイプも多い | オフィスや外出先で手軽に噛みたい方 |
| タブレットタイプ | 舐めて溶かすタイプで、顎の力が弱い方や高齢の方でも取り入れやすい | ガムが噛みにくい方、義歯を使用している方 |
| 歯科専用・専売品 | キシリトール濃度が高めに設定されているものが多く、歯科医院や専門通販サイトで取り扱われる | 習慣として継続的に取り入れたい方 |
| 市販の一般品 | コンビニ・スーパーなどで手軽に購入でき、価格も比較的手頃 | まずは気軽に試してみたい方 |
歯科専用・個包装タイプ:ロッテ 歯科専用 キシリトールガム 個包装タイプ(マスカット)
1袋に1粒ずつ入った個包装タイプで、ポケットやカバンに入れておけば外出先でも取り出しやすいのが特徴です。甘味料にはキシリトールが使われており、友人や職場の方への小分けにも便利とされています。
歯科専売品タブレット:ロッテ キシリトール タブレット クリアミント 35g【歯科専売品】
消費者庁許可の特定保健用食品として販売されている歯科専売品のタブレットです。舐めて溶かすタイプなので、ガムを噛むのが苦手な方や、義歯を使用している方でも取り入れやすいとされています。フクロノリ抽出物やリン酸一水素カルシウムなど、歯を丈夫で健康に保つのに役立つとされる成分が配合されています。
よくある質問
Q. デンタルガムやタブレットを摂れば歯みがきをしなくても大丈夫ですか?
A. いいえ、デンタルガムやタブレットは毎日の歯みがきの代わりにはなりません。歯垢はブラッシングでなければ十分に落とせないため、あくまで補助的なセルフケアとして取り入れることをおすすめします。
Q. キシリトール配合であれば量はいくら摂っても問題ありませんか?
A. 一度に多量に摂取すると、体質によってお腹がゆるくなる場合があるとされています。パッケージに記載された1日の摂取目安を参考に、無理のない範囲で続けることが大切です。
Q. 子どもに与えても大丈夫ですか?
A. 商品によって対象年齢が異なりますので、必ずパッケージの表示を確認してください。特にタブレットタイプは小さなお子さまがのどに詰まらせる可能性があるため、年齢や様子を見ながら与えるようにしましょう。
まとめ
デンタルガムやタブレットは、毎日の歯みがきを補うセルフケアの一つとして役立つ場合があります。甘味料の種類や対象年齢、歯科専用品か市販品かといったポイントを確認しながら、無理なく続けられる商品を選んでみてください。虫歯や歯周病が気になる症状がある場合は、自己判断せず歯科医院にご相談することをおすすめします。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質には個人差があります。気になる症状がある場合は、歯科医院にご相談ください。
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