「朝起きると顎がだるい」「家族に歯ぎしりの音を指摘された」——そんな経験はありませんか。歯ぎしり・食いしばりの対策として最も確実なのは、歯科医院で噛み合わせや顎の状態を診てもらったうえで、自分の歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピース(ナイトガード)を作ってもらうことです。とはいえ、お仕事や家庭の事情で、どうしてもすぐには歯科医院を受診する時間が取れないという方も少なくないと思います。この記事では、そうした方に向けて、一時的な対策として市販で購入できるマウスピースの選び方をご紹介します。あくまで応急的な対処法であることをご理解いただいたうえで、参考にしていただければと思います。
歯科医師からのアドバイス
歯ぎしり・食いしばりの原因は、噛み合わせのズレや顎関節の状態、生活習慣によるストレスなど人によってさまざまです。歯科医院を受診すると、こうした原因を確認したうえで、ご自身の歯型にぴったり合ったオーダーメイドのマウスピースを作製できます。市販品に比べて厚みや形が調整されているため歯や顎への負担が少なく、多くの場合保険診療の対象にもなります。可能であれば、まずは歯科医院での相談をおすすめします。
歯ぎしり・食いしばりが起こる理由と対策の基本
歯ぎしり(ブラキシズム)は、ストレスや噛み合わせ、生活習慣など複数の要因が関係していると考えられています。就寝中は本人の意識が及ばないため、歯や顎への負担が長時間にわたって蓄積されやすい点が特徴です。歯がすり減る、詰め物が欠ける、顎関節に違和感が出るといったトラブルにつながる場合もあるとされています。
対策の基本は、歯と歯が直接ぶつかり合う衝撃を和らげることです。そのために広く使われているのが「マウスピース(ナイトガード)」で、就寝中に装着することで歯や顎への負担を軽減する効果が期待されています。
市販マウスピースの種類
ここからは、「今すぐには歯科医院に行く時間が取れない」という方のために、市販で購入できるマウスピースの種類と選び方をご紹介します。市販のマウスピースには、大きく分けて「お湯で型取りするタイプ」と「そのまま使える既成タイプ」があります。それぞれに向き・不向きがあるため、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。繰り返しになりますが、これらはあくまで一時的な対処法です。歯科医院で作るオーダーメイド品と比べるとフィット感や耐久性で劣る場合があるため、症状が強い方や違和感が続く方、市販品を試しても改善しない方は、早めに歯科医院での相談を検討してください。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| お湯で型取りするタイプ | 自分の歯形に合わせて成形でき、フィット感を調整しやすい。繰り返し使えるものが多い | なるべく自分の歯に合わせたい人、繰り返し使いたい人 |
| 既成(使い捨て)タイプ | 型取り不要ですぐに使える。個包装で衛生的、旅行や出張にも持ち運びやすい | 手軽に試したい人、外出先でも使いたい人 |
| 歯科医院での作製 | 歯型を精密に採って作るオーダーメイド。フィット感が高い | 症状が強い人、市販品で違和感が続く人 |
型取りタイプ:DENTES 簡単型取りマウスピース(2個入りセット・専用ケース付き)
お湯で温めて自分の歯形に合わせて成形するタイプのマウスピースです。2個セットのため、型取りに失敗した場合の予備としても使いやすく、専用ケースが付属しているので保管・持ち運びにも便利です。自分の歯に合わせたフィット感を求める方に向いています。
使い捨てタイプ:Plackers デンタルナイトプロテクター(個包装10個入り)
型取り不要で、開封してそのまま装着できる使い捨てタイプのマウスピースです。1個ずつ個包装になっているため衛生的に管理しやすく、出張や旅行などでマウスピースを持ち運びたい場面でも役立つとされています。まずは試してみたいという方に向いています。
マウスピースを清潔に使うために
マウスピースは口の中に長時間入れておくものなので、お手入れも大切です。使用後は流水でやさしく洗い、歯みがき粉は使わずに柔らかいブラシで汚れを落とすことが基本とされています。定期的に専用の洗浄剤を使うことで、雑菌の繁殖を抑えやすくなる場合があります。保管の際は通気性のあるケースに入れ、直射日光や高温多湿を避けるようにしましょう。
Q. 市販のマウスピースだけで歯ぎしりは治りますか?
A. マウスピースは歯や顎への衝撃を和らげるためのアイテムであり、歯ぎしりそのものの原因を取り除くものではないとされています。症状が続く場合や強い違和感がある場合は、歯科医院に相談することをおすすめします。
Q. 市販品と歯科医院で作るマウスピース、どちらが良いですか?
A. 市販品は手軽に試せる点がメリットですが、フィット感では歯科医院で個別に作製するものに劣る場合があります。まずは市販品で様子を見て、違和感が続くようであれば歯科医院での相談を検討すると良いでしょう。
Q. マウスピースはどのくらいの頻度で交換すべきですか?
A. 使い捨てタイプは基本的に数日での交換が前提となっている製品が多く、繰り返し使うタイプもすり減りや破損が見られたら交換の目安とされています。製品ごとの表示を確認しましょう。
まとめ
歯ぎしり・食いしばり対策として最も確実なのは、歯科医院で噛み合わせや顎の状態を診てもらい、ご自身に合ったオーダーメイドのマウスピースを作製することです。今回ご紹介した市販のマウスピース(お湯で型取りするタイプ・使い捨てタイプ)は、すぐに歯科医院を受診する時間が取れない方のための、あくまで一時的な対処法とお考えください。市販品を試しても違和感や症状が続く場合、あるいは受診できるタイミングが来た際には、ぜひ一度歯科医院にご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質には個人差があります。気になる症状がある場合は、歯科医院にご相談ください。
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